EC2に設定したWebサーバーにWinSCPでファイルをアップロードする方法

EC2に設定したWebサーバーにWinSCPでファイルをアップロードする方法

WinSCP は、ユーザーのデバイスからサーバーにファイルをアップロードおよびダウンロードするために使用されるプログラムです。

こんにちは、クラスメソッドタイランドのPOPです。


今回は WinSCP を使用し、ローカル PC 内の Web サイト表示で使用するファイルを、EC2 インスタンスのサーバーにアップロードする方法を紹介します。

WinSCPとは

WinSCPは、Windows 向けの無料の SFTP およびFTPクライアントです。これを使用することで、リモートサーバーとローカルコンピュータ間でファイルを安全に転送できます。また、直感的なユーザーインターフェースを持ち、ファイルの編集や同期も簡単に行えます。

前提条件

EC2インスタンスの作成

まず、以下のリンクを参照して、Web サイトを表示するための環境を準備してください。
※Amazon Linux 2 または Amazon Linux 2023 のインストールを選択できますが、今回は Amazon Linux 2023 をインストールします。

以下のリンクを参照して、EC2インスタンスを作成してください。
https://dev.classmethod.jp/articles/how-to-install-amazon-linux-2023-on-ec2-jp/

Elastic IP を EC2 インスタンスに割り当てる

以下のリンクを参照して、Elastic IP を EC2 インスタンスに割り当てください。
https://dev.classmethod.jp/articles/how-to-link-eip-to-ec2-instance-jp/

WinSCPをダウンロード

以下のリンクから WinSCP をダウンロードできます。
Download WinSCP

EC2インスタンス、Webサーバー環境、WinSCPをインストールしたら、WinSCPを使い始めましょう。

WinSCP で EC2 インスタンスのサーバーにログインする

サーバー EC2 インスタンスへのログインは、次の2つの方法で実行できます。

「WinSCP」プログラムを開いておき、下記のどちらかの方法でログインを行います。
WinSCP

1.「New Site」としてログインする

以下のように Session を設定します。
・「New Site」を選択します。
・Host name:「接続する EC2 インスタンスからコピーした IP アドレス」
・User name:「ec2-user」
・「Advanced... |▼」をクリックします。
connect_to_ec2_instance_with_winscp-1

Advanced Site Settings を次のように設定します。
・「Authentication」を選択します。
・「…」をクリックします。
・デバイスの中に「キーペア」のファイルを選択します。
connect_to_ec2_instance_with_winscp-2

「OK」をクリックします。
connect_to_ec2_instance_with_winscp-3

「Save |▼」をクリックします。
connect_to_ec2_instance_with_winscp-4

次のように Save session as site を設定します。
・Site name:「ec2-tinnakorn」(任意の名前を入力してください。)
・「OK」をクリックします。
connect_to_ec2_instance_with_winscp-5

「ec2-tinnakorn」という名前が追加されていることがわかります。次に「➡️ Login |▼」をクリックします。
connect_to_ec2_instance_with_winscp-6

2.「PuTTy」からインポートしてログイン

「Tools ▼」をクリックし、「Import Sites...」を選択します。
import_sites_with_putty-1

保存した Session PuTTYを選択します。この例では「✅️ ec2-tinnakorn」を選択し、「OK」をクリックします。
※これまでに PuTTY で「Save sessions」を行ったことがない場合、オプションはありません。
import_sites_with_putty-2

「Login |▼」をクリックします。
import_sites_with_putty-3

WinSCP のログイン画面を確認する

WinSCP プログラム画面は以下の2つに分かれています。
・緑色はユーザーのコンピュータシステム(ローカルPC側):この例では、アップロードに使用したプロジェクトファイルは「↓ > This PC > Download」に保存されます。
・赤色はEC2 インスタンスのサーバーシステム(サーバー側):Webサイトのページを表示するために、プロジェクトファイルをユーザーのデバイスからEC2インスタンスのサーバーにコピーします。(この部分は次のステップで実行します。)
import_sites_with_putty-4

WinSCP でファイルをアップロードする

初めて WinSCP にログインすると、EC2 インスタンスのデフォルトのサーバーのフォルダーの名前は「ec2-user」になります。
import_sites_with_putty-5

ファイルをアップロードしたい場合は、ローカルPC側 から サーバー側 にファイルをコピーすることで実行できます。
例えば、ローカルPC側 の画面から サーバー側 の画面の「html」フォルダー内にWebサイトのファイルをコピーします。
upload_file_with_winscp-6

まとめ

WinSCPを使用することで、EC2インスタンス(Linux)にファイルを簡単かつ安全に転送できます。ユーザーフレンドリーなインターフェースにより、ファイルの管理や編集が容易になります。また、SSHを利用した接続で、セキュリティが強化されています。

この記事がどなたかのお役に立てば幸いです。
以上、クラスメソッドタイランドのPOP(Tinnakorn Maneewong)でしたっ!

関連記事

Share this article

facebook logohatena logotwitter logo

© Classmethod, Inc. All rights reserved.